未来の八百屋の『働き方』〜後編2〜
オリバーストーンのプーチン大統領にフォーカスした映画を見たり、今何が起きているかじっくり考えたり、時代の分岐点を理解しようとしてみるものの、早く戦争を止めないといけないということしかわからない日々です。
たくさんの人が子供を連れて難民になったり、
ある瞬間から突然家族と会えなくなったり。
そういう取り返しのつかないことが終わるよう、
ウクライナへの支援の輪がさらに広がって欲しいです。
現在「種を蒔くデザイン展」にオンライン上で参加しています。
満月18日で終わりでということであと少しです。
いろんな種蒔き、見て感じて、思いを深める方も多いのではないでしょうか。
種を蒔くという行為は、いろんな仕事や人生で比喩的に使われるいい言葉ですね。
ある意味ですが、
今このデザイン展に人が集って、みなさんがいろんな種を蒔いていること。
そこから何かが生まれていくということ。
そのことと 誰かが悪意を隠して蒔いた種が今の戦争に繋がったということが、
ある意味正反対の出来事のようで、
だから、なんとなくこの企画が存在してくれるのが有難いなと思っています。
さて未来の八百屋の「働き方」前後編4つ構成で最後です。
八百屋の働き方、仕事といえば、過去も未来も、実際に本当の種を本当に蒔く人、地域の身近な農民がどうなっていくが最重要です。
今回はその話です。
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未来の八百屋の『働き方』〜後編2〜
////奥津さんについて////
「種を蒔くデザイン展」の主催者、奥津さんという人物がすごいのは重荷を沢山担ぐことができることですね。
それに情熱の埋蔵量もすごい。
利他と自分を大事にすることを同時にちゃんとできる。
など色々あります。いろんな功績もあります。
アップした風景写真のように、若者が「八百屋で働くのって面白いかも」と思い、
そこから実際に働いてみるというのは以前はそんなになかったように思います。
わざわざ八百屋を選ばないといいますか。
でも奥津さんは、八百屋さんという労働者の重要性を持ち上げ、次に続く人に面白そうやなと思わせた。持続可能な社会作りに欠かせない役割として。
生産者が美化され丁重に扱われるのは当たり前という中、
丁重に扱われない八百屋が、丁重に扱われるという不思議なことが最近起きています。
つい最近まで八百屋さんは、けなされても褒められない。
消費者さん、生産者から足蹴にされながら強くなるしかなかった。そんな存在。
そんな状況でしたがそれを改善しました。
三方よしは現実にはなかなかなく、最初に我を引っ込めなければならない八百屋。
三方合わなければ最初に身銭を切る八百屋。
長らく生産者と消費者が直接つながることが善で、
マージンを取る業者バイヤーは悪という、単純な固定観念を
「生産現場を変えていく鍵は、孤軍奮闘している農家に “ 水を運ぶ者 ”」つまり八百屋が鍵になると捉え続け、
種を真ん中に置いて少しづつ状況を変えていった。
農家さん、消費者さんだけでなく、周りのいろんな役割も認め循環するカタチへ進もうとしている。
進むことの大切さをいろんな人にわかってもらっている。
八百屋という存在だけでなく、もちろん在来固定種の重要性もグッと持ち上げました。
嫌な思いもいっぱいしてるでしょう。でも吹きとばす危機感が常にあるように見えます。
昨今のオーガニックの停滞感や閉塞感もタネを真ん中に置くというスタイルで切り開いた印象があります。
もちろん一人でやったのではないですけど、重要な役割を果たしてくれています。
でもなんでそんなことができたんやろう?不思議です。
遠くからいい刺激をもらいながらよくわかっていません。
一度ちゃんとインタビューしたいですね。福島のヒトト時代、
吉祥寺時代、料理教室業について。種市について。父親業について。
どんな景色を見て、何を感じたか。
人一倍の努力と苦労あっての今でしょうし。
話が逸れましたが、
何が言いたかったかと言いますと(いつも回りくどくてすみません)
八百屋の仕事は、まさに奥津さん(も今は八百屋ですね)のようにいろんな軽くない行動をしかけて、
人の意識を動かすことです。
そうやって、農家さんを取り巻く状況や環境を耕すことだと思うのです。
農家さんの意識や考えも耕す。そのためにはまず自分自身の心を耕す習慣もいる仕事かと思います。
みんなに水を運び、みんなの心を耕す。
その姿、行動を見て続く人、続く友達、新しい農家さんや、新しい八百屋さんたちが
また新しい行動を思いっきりやれるような流れができたら、
これからの一次産業も、どんどん何をするべきか、
私たちが何を求めているか明確になる気がします。
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(未来の八百屋の『働き方』おわり)
(次回の未来の八百屋の『流通』で「種を蒔くデザイン展」への参加終了です。)
写真: 中部 里保
@b.riho
未来の八百屋の『働き方』〜後編1〜
311の大震災から11年が過ぎましたね。いろんな方のコメントにいろんな思いが浮かびます。
続いている避難生活、行方不明者の方の多さにも驚きます。
あれからの11年後に、チェルノブイリが軍事攻撃されるなんて想像もしていませんでした。
核、原発、災害を生み出す、ライフスタイルと社会の構造、システムについて改めて考えさせられます。以前に原爆をテーマに、ドキュメンタリーを製作していましたが、編集中によく聞いていた、「水声」「もうひとつの時間」という曲を思い出して、耳を傾けています。
haruka nakamuraさんのピアノの音に、日和山からの風景や食糧支援で出会った人、変わろう変えようと一緒に動いた友人を思い出しつつ、
「自分たちはちゃんとほんまに変わっていけてるのか?」
という問いが頭に浮かびます。ということで「種を蒔くデザイン展」B面担当。
“ 未来の八百屋 ” をテーマにまた散文と風景をシェアさせてください。
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未来の八百屋の『働き方』〜後編1〜
////目的について////
前回の投稿まで、今やってる取り組みの一つ、畑と八百屋を半々に融合させた働き方、「思い」を書いてみました。
後編は、そういう取り組みを通してどこに向かっていくか、です。
今回のようにある若者が、畑や八百屋で働く時、そこにいる大人が何を見て、どこを目指しているか感じると思います。
最近は、八百屋さんや農家さんという職業を「やる」ことが目的だったり、お金を稼ぐことや自分の人生が特別になることを目指す、個人的な方が多いです。
元々昔はオーガニックを生業にする人は、個人的なことではなく、脱原発、脱農薬、反戦、反核、反格差、反差別、反環境汚染という許容できない社会システムへの抵抗運動など利他的な目的でした。
良し悪しではなく、どちらも今はなぜかなかなかうまくいかず壁にぶつかっています。
新人の働き手も働いてみるとそれは感じられるかもしれません。
壁にはね返され、目的が「ブレた」現場で、新人は働きながら、どんな風に感じたりするんかなーと想像します。
どんな環境、目的やったら良いんやろうと。
同じような話で、農家さんは肉弾戦で、八百屋さんは神経戦とよく言います。
どちらも経済や気候変動に振り回され、現場はシリアスです。
振り回されて、体や神経を酷使し、健康、心、ひどい時は家族を犠牲にしてしまう。
ありがちな話ですが、こういうのも新人の目にはどう映るのかなと気になります。
これからはいずれにしてもシリアスとリラックスが両方あるような、個人的な喜びも、利他的な喜びもある、
ちょうど良い按配を見つけてくことが大事な気がします。
働き手が気持ち良く、良いことも悪いことも勉強していけるようなカタチを目指す。
突出したり目立たなくてもブレない目的がちゃんとある、そんな環境を作っていくイメージです。
そういう環境と目的のある場所で、ある若者が、畑や八百屋で、「食べること」について学ぶ。
それから社会に出ていろんな仕事に励んでいく。
そんなサイクルを積み重ねると、
「食べること」は世界の問題に通じ、「働き方」は自分力や考え方を作るといわれる中で、未来の有機の八百屋にも少しは存在意義が出てくるのかもしれません。
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(未来の八百屋の『働き方』〜後編2〜へとつづく)
写真:中部 里保
@b.riho
未来の八百屋の『働き方』~前編2~
「種を蒔くデザイン展」にオンライン上で参加しています。
文章と風景を寄稿してますが、インスタで寄稿はなんか変な感じです。
文章が長くなるので、途中からHPにのせてます。
お店は通常営業です。しばらくお付き合いください。
今小さなお店五ふしでは、2店舗を6人で働いていますが、
奈良店の方で新しい八百屋の働き方を模索しています。
その取り組みについて、「種を蒔くデザイン展」の中の未来の八百屋というカテゴリーで紹介させてもらっています。
たいそうなことはしていませんが、八百屋の働き手の畑勤務を増やしたり、
農家の研修中に八百屋で働きながら勉強できないかなという取り組みです。
自社農園とか囲い込むものではなく、共に生きる仲間の農家と協働したいという気持ちから、数年前から話し合っていました。
畑の肥料まき、腕の筋肉後半震えてしまったっとか、まき過ぎて鼻にいっぱい肥料入ってたっとか、八百屋で働いてみたいと船に乗り込んでくれた女子も畑勤務もそこそこ楽しんでくれています。
(日本は肥料ほとんど輸入、値上がり心配ですね)
もともとは消費者、流通、生産者の壁を取っ払って、それぞれの違い、八百屋と生産者の境界をなくして行けへんやろか?
生産者同士も考え方の違い、農法の違いを超えて、理解しあったり「融合」していかれへんやろか?と考えてたのがきっかけです。
他にも二つの理由で取り組んでいます。
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未来の八百屋の『働き方』~前編2~
////融合について////
五ふしの草の八百屋が、続けて来れた理由は、
ほとんどが「運」や助けてくれた人のおかげです。
それと自然農にどっぷり6年ほど浸かっていて、本質的な農業に触れていたのもあるかもしれません。
十中八九すぐ潰れると「そんな商売続くわけあれへんがな」と奈良の人が思っていた中、
(逆の立場でもそう思うくらい非現実的な理想です。)
本質的な農業にぶつかってみた経験があったのは幸運でした。
その要素は、これまで生き残って、オーガニックのリングの上で戦い続けさせてもらえる理由の一つのように思います。
八百屋をはじめる前に畑を返してから、
開店後も時折援農作業に出かけていました。
だいたい追い詰められたり、店をたたむ直前のどん底の時や、
畑で仲間が追い詰められてたり、やめそうな雰囲気が出てきている時に一緒に働く。
畑で誰かと一緒に働くのは、単純に楽しいし、いい気分転換にもなります。
悩みのちっぽけさを自覚するという意味では、山や海へ出かけるのとも似てます。
働きながら農家と話をする。
「こんな小さな八百屋無くなっても誰もなんも変わらんな。」とか、
「こんな小さな農家やめても誰もなんも変わらん。」とか言い合いながら。
だいたい人生のどん底期に畑に立っていたような気がします。
そういう気分が、重しになって、八百屋は八百屋になるのかもと今は思います。
そういう気持ちでなくても、何か目に見えないものを畑でもらって売り場に立つ。というのは、若い働き手のこれからの 何かしら「力」に変わっていくんじゃないか?というのが、
取り組みの一つ目理由です。
それともう一つ。
有機野菜を売る八百屋さんってええなぁ。
オーガニックの小商い、職人さん、工場長ってええなぁ、と思わしてくれた諸先輩。
例えば、グルッペの稲津さんやGAIAの清水さん、ルヴァンの甲田さん、ゾンネの柿沼さん
蔵肆の鶴久さん、ばんまいの山田たちの働く人、スタッフへの姿勢を意識してきたことです。
皆さんの仕事に触れると、店や畑が通過点で、人生の学校のように思っているように感じていました。
いつか真似していけたらと思っていました。
マーケットや市民活動で大所帯を背負うことがありますが、まだまだ。
小さく奈良でトライしながら良い雇用を作れるように修行したい。
農家志望の若手が八百屋で働くパターンがまだなので、この取り組みで作っていくことが
ひとまずの目標です。
ウクライナで起きていることのように
不条理、不公正な世界で、
身近でこういうサイクルを生み出せたり、
人格あるオーガニックを経由した人が、次の正しい社会を切り拓いていければ、
それは間違いなく幸せなことです。
つづく
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(次は、未来の八百屋の『働き方』~後編1~)
#種を蒔くデザイン展
#五ふしの草
写真: 中部 里保
@b.riho
未来の八百屋の『働き方』〜前編1〜
ウクライナの日常や当たり前が
どんどん損なわれてしまっていく中、
巻き込まれる人々の心情を想像しつつ、どうしたらいいのかわからない日々が続いていますね。
コロナの上に戦争まで来て、ひどい時代になってきてしまったと思います。
そんな気持ちを抱えながら「種を蒔くデザイン展」での未来の八百屋について寄稿します。
デザインと言っていいのかわかりませんが、
今進めている取り組み(場面設定という意味ではデザインなのかもしれません)のうちの2つを伝えます。
1つは未来の八百屋の「働き方」でについて前後編で。
もう1つは未来の八百屋の「流通」についてです。
未来とはいえ新しいというより昔は多分当たり前だった取り組みです。
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未来の八百屋の『働き方』〜前編1〜
////CSAファームシェアについて////
今年から奈良の五ふしの草では、新しい働き方に挑戦しています。
働き手が、週の半分農作業をして、残りの半分を八百屋勤務にするという働き方です。
半農半Xはあまり好きではありませんが、
人生のある期間、
若手農家は、マルシェではなく「八百屋で日々野菜を売る」ということの大変さを
学ぶ「べき」だし、
八百屋は、日々「土と向き合うことの大変さ」を体で知る方がいい仕事ができる。
という考えがずっとありました。
たまたま昨年末にいい波が来たのでとりあえずトライしはじめて見ました。
そもそも雨が降ったら滞り、怪我をしたら終わりの小商い、小規模農業、独立系の八百屋。
有事に備えて助け合い分けあうシステムは不可欠です。
しかもお金にものを言わせるというと怒られますが、資本力のある宅配オーガニック企業と
恵みを買い取らない直売所に支配されたオーガニック業界が主戦場だものを、
色々工夫しなくちゃねというところです。
現状仲間2件の小規模農家とトライして、1件がすぐさま頓挫。
始めたものは、思いもよらないことがどんどん起こるものだし、
しつこい性格なので、また切り口を変えて粘り強くやっていこうと思いながら進めています。
ひとまずスタッフのうちの女性2人が、
五ふしの働き方に、割と楽しんで柔軟に付き合ってくれています。
今日も一人が農作業勤務。明日は八百屋さんで「CSAファームシェア」の労働です。
意外と楽しんでくれているのがわかって嬉しいものです。
写真を見てても正しい方向に進もうとしている感じが、
何となくあって、素直に今回の波にのってよかった。
話は少し変わりますが(また戻って来ますが)
五ふしの草は「CSAファームシェア」というものに今一番力を入れています。
それはオーガニックな食の地域自治のことです。
今というか、2014年からずっと全てをかけてやっています。
ちょうどtanetoの奥津さんと出会うきっかけになった、
「森の集い」という企画で敗北したあたりから、
これは農業設計、オーガニックの突破口なのかもしれない、と思い必死に登っています。
知っている方も多いかもしれませんが、CSAファームシェアは、
定義がしっかりありません。ですので割と自由に設計できます。
調べてもらうとすぐわかりますが、大体の基本のところで、
里山の30分圏内の複数の生産者が組んで、50km圏内の50人〜100人くらいの人にピックアップポイントに
有機野菜を取りに来てもらったり、農的なこと(味噌仕込や教室、餅つき稲刈り)
体験を提供したりする。料金は前払いするといった
「食べ方」「買い方」「繋がり方」の協働システム、仕組みが一般的です。
地方都市や平均的な街場では、1時間圏内の4〜5件の生産者や
生産者グループと流通(八百屋や生産者グループ事務局)が組む。
100km圏内の100人〜200人くらいの消費者に
オーガニックを自走し届けたり、ファームスタンドに取りにきてもらったりする規模。
大都市では、150km圏内〜の200人以上の消費者に、1〜2時間圏内の複数の生産者グループと複数の流通が組んで、
小規模農業、家族経営の農家を守るべく、オーガニックを届けたり、取りに来てもらったりする。
いずれも心が通う範囲でビジネスになりすぎないようにするというのが基本理念にある感じです。
その基軸で繋がり合い協働する感じです。
(ですので時には遠方にも発送するというケースも繋がり上ではありえます。)
よく、宅配業者と何が違うの?と聞かれますが、
「地域の小規模若手有機農業を本当に育てようと思う、気持ちの本気さが違います。」とか
「商売になりすぎないようにしているところ。魂や人格が重視なところも違います。」とか
そんなことは言いません。
なんでしょね〜と、ちゃんと答えません。
見て、感じて、違いが何となくでもわかるもの。気づいてもらえる「もの」「こと」を
デザインするしかないという思いがあるのかもしれません。
奈良店でも、奈良らしいCSAファームシェアを育てたり、
作ったもの、仕組みを壊して作り直したりしています。
五ふしが、企画運営させてもらっている奈良のCSAファームシェアは、いろんなものを内包するスタイルです。
具体的には、先ほど説明させていただいた仕組み(地方都市バージョン)を始め、
「生産者グループ」をこしらえたりしています。
生産者会議や作付け会議をして、組合を組織して、解体したり。また作ろうとしたり一進一退です。
有機農家の若手の栽培技術力がここ数年、異常気象とは別にかなり低下していて
(販売営業に時間を割いて、栽培にかけれる時間が少ないからか)
(中堅の有機農家の指導が弱いからかわかりません)
危機感からいろんなスタイルの農地、オーガニックの視察やら技術交流を興そうとしたりもしています。
他には駅前で「ファーマーズマーケット」を定期開催して、
街のオーガニックの成熟がどんなふうに進むか、
いろんなん方々に助けてもらいながら「実験」しているというと怒られますね、続けています。
最後に今回の企画に参加させていただいている八百屋「ファームスタンド」です。
前振りが長くなりましたが、いろんなものを内包するCSAファームシェアを下支えする場所になります。
そこでの働き方の風景と文章を書いています。
つづく
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(未来の八百屋の『働き方』〜前編2〜へ)
#種を蒔くデザイン展
#五ふしの草
写真: 中部 里保
@b.riho
種を蒔くデザイン展に参加します
尊敬するtanetoの奥津さんにお誘いいただき、
「種を蒔くデザイン展」に参加させていただきます。
@tanemaki_design
新月から満月までという期間、自然のサイクルに合わせるのも新鮮で良いですね。
七十二候も、草木萌動。
優しく照らす陽光のもと、ほんのりと薄緑に色づく草木が見られる頃。寒い冬を耐え忍んだ新しい命が、春の訪れを感じ一斉に芽吹き始める。ということでなんかぴったりです。
「未来の八百屋展」という枠で参加しますが、期間中店頭は、端境期ですし通常です。春夏の種を販売するくらいです。
ですけど通常の労働の水面下で進めていることを少し、3回くらいの予定で、このデザイン展にインスタとHP上で発信します。ぜひ見てやってください。
3月3日はひな祭り。
ちらし寿司なのでお祝いするご家庭も多いのではと思います。菜の花や酢蓮根、酢ごぼうなど入ったちらし寿司は華やかなご馳走ですね。
この日ばかりはささやかな春の始まりの行事。慶びあいたいです。
季節の気分とは逆に、ウクライナ侵攻で本当に重い気待ちが心を覆っています。
デザイン展のポスターの黄色い花に戦地を見てしまいます。
ずっとどう理解するか、何ができるか考え続けていますが、一日も早く沈静化してほしい。
まず侵攻される人々の気持ちに立つことが今一番求められ、状況を少しでもよくしようと動いてくれてる誰かにできる力をわたす。
それからどうしたら良いんだろう。
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◯種を蒔くデザイン展2022
種と農、環境問題、そして風土をテーマに
多様な在来種が根付く雲仙発のデザイン展。
3月3日(新月)より開催します!
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種を蒔くデザイン展 2022
https://organic-base.com/topic/tanemaki_design/
3月3日(新月)〜18日(満月)
雲仙市と各地、オンラインにて
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CAST
|岩崎政利 田口ランディ 皆川明
|柳原照弘、原田祐馬、原川慎一郎
|コムアイ 野村友里 田中遼平
|中納良恵、高木正勝、今井義浩(monk)
|haruka nakamura
|奥津典子 kitta
|景色デザイン室 R CINQ FAMILLE
|船山義規 江口研一(food+things)
|船越雅代 北嶋竜樹
|繁延あづさ 安彦幸枝 八木夕菜
|在本彌生 栗田萌瑛
|野口悦士 郡司製陶所 松本かおる
|青果ミコト屋 eatrip soil タネカら商店
|五ふしの草 オガクロ 金子商店
|STARDUST GGS タネト
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このデザイン展は、
長崎県雲仙市を起点に全国を繋ぐ
5つの取組で構成されています。
テーマは3つ
1、環境問題とデザイン
2、風土に根差すデザイン
3、種を起点とした文化の創造
5つの取組
|種を蒔く仕事
|種を蒔く料理
|未来の八百屋展
|種音
|ワークショップ
現代社会では、規格外として流通から
外される在来種の野菜たち。
しかし、それらは一代限りで終わることのなく
100年1000年続く生命力を宿した種です。
蒔かれ、芽吹き、花を咲かせ、種を宿す
そしてまた蒔かれるという循環の中で
在来種は厳しい自然環境の変化を生き抜いてきました。
この展はそんな在来種のように土に根差し
過去から未来へと続く確かさを宿した
デザイン展を目指しています。
また同時に、この展は撤収がないことを
コンセプトにしています。
一度限りで消費されるのではなく
一つ一つの取組を次代へ育てていきたい。
できる限りWEB上にアーカイブし
どんな時代のどの国の若者も、
いつでもアクセスできる可能性を残したい。
種が時を超え世界中を旅し、その土地に根付くように。
この展も種のようにありたいと、心から願っています。
全国の皆さまが、また未来の若者たちが
この試みから何かを受け取ってくれますように。
3月、新月から満月。
どうぞよろしくお願いいたします。
企画|タネト奥津爾
音楽|haruka nakamura
運営|organic base 雲仙市
graphic design|景色デザイン室
web design|中村泰之
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https://organic-base.com/topic/tanemaki_design/